小説

いつもの日記

生まれつきの花 (似鳥鶏 著)を読んだ感想

現代であるが別の世界線が舞台で、この世界では「花人(かじん)」と呼ばれる新人類が生まれるようになっている。花人は、容姿端麗で性格も誠実なので社会的に成功をおさめる人も多いのだが、一方で格差社会の一因ともなり、一般の人々から妬みを買って社会問...
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教室に並んだ背表紙(相澤沙呼 著)を読んだ感想

霊媒探偵シリーズやマツリカシリーズとは全然違って、ストレートな青春ものでこういったのも書くんだといったぁという感想。でも今年読んだ本の中では一番のお気に入りに。  六話構成になっております。いろんな悩みを抱えて教室に居づらくなった中学女子た...
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窓の外は向日葵の畑 (樋口有介 著) を読んだ感想

高校生「青葉樹」が所属する江戸文化研究会の部長「高原明日奈」の失踪から、次々と事件が起きてしまう。謎の解明に主人公たちが挑むというストーリー。  最初は高校生の男子である「樹」が物語をリードして話が展開するのですが、途中から元警察官のお父さ...
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五色の殺人者(千田 理緒 著)を読んだ感想

あらすじは、高齢者のグループホームあずき荘で殺人が起き、そこに勤める新米介護士メイが同僚のハルとともに事件の謎をおっていくというストーリー。  入居者が犯人のシルエットをちらっとみたと証言しているものの、犯人の着ていた服の色に対する証言が全...
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笑う少年(樋口有介 著)を読んだ感想

「猿の悲しみ」の続編。敏腕調査員「風町サエ」が、今回は芸能プロダクションがらみの事件を追うというストーリー。ミステリーやサスペンスというより人情物語なんじゃないかと最近思い始めました。なんだかんだいって義理堅く情け深いサエさん。社会の不条理...
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仮面の君に告ぐ(横関大 著)を読んだ感想

正体不明の殺人犯に突然殺されてしまった涌井和沙。ところが一週間経って森千鶴という別の意識不明の女性に転移して生き返ってしまう。そして腕には、まるでタイムリミットを示すように一日ずつ日が戻ってゆく腕時計。タイムリミットまでに真犯人を千鶴になっ...
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猿の悲しみ 樋口 有介(著)を読んだ感想

主人公は、弁護士事務所に勤める調査員のサエ。敏腕で賢く力も強いスーパーウーマンなのだが、過去に過失致死罪を抱えるシングルマザーで、一人息子を溺愛する弱みと人間味を感じさせる人柄。 あらすじをざっと解説すると、おやじと呼んでいる雇い主の弁護士...
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あなたの隣にいる孤独 樋口 有介(著)を読んだ感想

訳あって転々と母親と転居を繰り返す戸籍の無い玲奈という女の子がひょんなことから、謎のリサイクルショップのちょっと頼りない周東とそのおじいちゃんを巻き込んで、定められた運命だと思い込んでいたサイクルから自分の人生を歩みだすハートフルストーリー...
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マツリカ・マトリョシカ(相沢沙呼 著)を読んだ感想

マツリカさんシリーズの三作目。柴犬の学年が上がってこれで最後かなと思っていたけど、違いました。二年生のまんまで学園で起こるミステリーに今作も挑んでいますね。 ざっとしたあらすじは、相変わらずマツリカさんからの指令で学園七不思議の類を追ってい...
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さよならは明日の約束(西澤保彦 著)を読んだ感想

「夢の迷い路」の方を先に読んじゃいましたが、前作にあたる「さよならは明日の約束」も読みました。 やっぱりエミールの方がメインの主人公なのかな。一話目からの登場。エミールの人柄が丁寧に描写されていて、読んでいて楽しかったです。ユッキーは二話目...