冷たい檻(伊岡 瞬 著)を読んだ感想

冷たい檻 (中公文庫 い 133-1)
日本海沿いにある小さな村の駐在所から警官が失踪した。後任として駐在所に着任した島崎巡査部長の下に、県警本部から送り込まれた調査官・樋口が現れる。警察内で密かに失踪事件を調査することのようなのだが……。過疎の村にふきだまる欲望! 巨大福祉施設...

 簡単にまずあらすじを。内密に公安に所属する交番勤務の警官が行方不明になった。複雑な利権がらみの調査を専門とする調査官樋口透吾は、事件の背景を探るため単身北陸の寒村に乗り込む。そこでとある複合福祉施設に行きついて、施設に隠された秘密を解き明かしていくというサスペンス系のミステリー。

 展開は面白い。冒頭ちょっと正直かったいる感じなのでエンジンがかからないのですが、ある程度読み進めるとさくさく進みます。最後まで読んだ感想ですが、ちょっと正統派すぎてパンチが足りないような。あと登場人物が多すぎて、なんか重要そうな感じで出てきた割にはこれだけ?って感じで退場していくキャラが多かった感じがします。こういった施設がらみのものなら以前読んだ「金魚鉢の夏」の方が面白かったな。

星三つ。★★★☆☆

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