「追想の探偵」月村了衛 (著) を読んだ感想

追想の探偵
雑誌編集者・神部実花には、人知れぬ特技がある。それは、誰も行方を知らない人物を捜しだすこと。あらゆる手段を駆使して人々の記憶の扉を開き、真実をつかみ出す。愛する雑誌を守るため、上司の無理難題や個性的な面々に挫けることなく、「日常のハードボイ...

特撮が大好きな「人探しの神部」という異名を持つ女性編集者である神部実花(ミカ)が、自身が担当する古い時代の特撮ものの雑誌に掲載する記事を書くため、お蔵入りしていたアイテムから、忘れられてしまった過去を人と人を繋ぐ線を辿っていくことで謎を解き明かしていく物語です。

ミステリーといえばミステリーなんでしょうが、人は死なないしタイトルにも示されているように人と人のつながりや想いといったことを細かく描写しようという本なので、ハートフルストーリーの様に感じました。

ハートフルストーリーとして読めば面白かったです。最後の方はパターン化しててちょっと単調かも。

評価…★★★★☆星四つ。アマゾンの評価が3点代というのは、ミステリーとしては単調だからなのかもね。ハートフルストーリーとして読んだらいい本だと思う。ただ主人公の周りにいるサポート役の人たちがクセありそうな設定の割には淡泊なのは物足りなかった。話の核心に踏み込んでこないというか主人公一人が淡々と動き回って、バディ役がいないという感じ。

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