「でぃすぺる」今村 昌弘 (著)を読んだ感想

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読みたかった好きな作者さんの本なので甘い評価になってしまうかもといったところですが、あらすじと感想を。

主人公は田舎の小学六年生のオカルト好きの男の子。夏休み明けに町の有名スポットの心霊写真をもってきて級友に自慢するところから始まります。主人公ユースケは、クラスの壁新聞にオカルト記事を書きたかったので壁新聞係に立候補しますが、相方に何故か優等生でとおっている委員長のサツキも手を挙げてきます。驚くユースケでしたが、サツキはユースケに町の七不思議について調べないかと話を持ち掛けてきます。新聞係に後から加わるミナと小学生三人組が町の秘密を解き明かしていくというストーリー。といったものです。

ミステリーなのかオカルトかなどと帯には書かれていますが、「屍人荘の殺人」シリーズの作者さんらしい作品なので、率直な感想としては、ジャンル的にはミステリーが大好きな人が書いたミステリー展開のオカルトだと思います。

面白いんだけど、どうしても突っ込みたい難点があって、それは三人とも小学生としては頭が切れすぎるところだと思います(高校生か大学生だったら納得できた)。「三人ともコナン君か!?」と思うぐらい切れすぎところに一番違和感を覚えるんじゃないでしょうか。

物語の核心のものについては、深く書くとネタばれになってしまうので曖昧にしか書きませんが、ラ○ク○フトのアレかなぁと、昔RPGマガジンでいっぱい読んだなー。いっぱいアレを見ると発狂しちゃうとこなんていかにもといった事を思いました。

評価…★★★★☆(4.0) 面白いとは思う。でもクセがある。世界観を受け入れられるならアリ。

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