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ざっくりしたあらすじを書いてから感想を。医療分野で画期的な発明をして財を成したとあるミステリー大好きな学者が、自身が渾身の思いを込めて建てた奇妙なガラスの塔型の館に、医者、刑事、名探偵、作家など、ミステリーに登場するような人々を招待して何か重大な発表をするというところから物語は始まります。
ミステリーの定石というか王道を、作家が「私ならこう表現する」といった感じで書いたような感じの本でした。
海外・日本の著名なミステリー作家の表現や設定がいっぱいでてきて、ミステリー好きなら楽しめる本だと思います。他の知念作品と比べてずいぶん遊んでいるなーと思いました。作者が読者に話しかけてきている感じというか、作家の影がちらちら感じられるような感じです。
結末に関しては、この結末が無難で私は「有り」だと思いました。
実験的作品の色合いが強い印象を受けました。★★★★☆…星四つ。
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