本と鍵の季節(米澤穂信 著)を読んだ感想

本と鍵の季節 〈図書委員〉シリーズ (集英社文庫)
堀川次郎は高校二年の図書委員。利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門(しもん)と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、快活でよく笑う一方、ほどよく皮肉屋ないいやつだ。そんなある日、図書委員を引退した...

まずざっくりあらすじを。とある高校の図書委員の男子二人組が、日常に潜む事件を解いてゆくという人が死なないライトミステリー。

二人主人公で、常識人っぽい子の方が語り部であり、相方は皮肉屋だけど切れ者という設定で、春に物語が始まり各季節毎に事件があって、一年の終わりに最後の事件の解決をしてストーリーが幕引きになるというスタイルをとっています。

手堅くまとまっていて読みやすく、面白かったです。細かいあらさがしをすれば引っかかるところもあった気もしますが、無視できる範囲だったと思います。皮肉屋の相棒も面白いんだけど、事件は解決したんだけど、万々歳めでたしめでたしとはならないほろ苦い結末だったり、あとに余韻が残る結末だったりといった各物語も楽しめました。上品な感じのミステリー本でした。

★★★★☆彡・・・星四つ半(かなりいい感じ)

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