春期限定いちごタルト事件(米澤 穂信著)を読んだ感想

春期限定いちごタルト事件
小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校1年生。きょうも2人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、2人の前には頻繁に謎が現れる。名探偵面などして目立ちたくないのに、なぜか謎を解く必要に駆られて...

学園もののライトミステリー。なにやらおいしそうなタイトルのシリーズなので前から気にはなっていたんでシリーズ全作読むつもりです。今回はその第一弾。

主人公は、とある進学校の高校一年の男女二人組。「めざせ小市民的平穏と生活」とかいう共通の目的の為に打算的互恵関係にあるという熱くなるのを嫌がるペアが主人公です。

各章ごとにエピソードがあって、二人で事件を解決していくのですが、解決すればする程、どんどん目指す小市民的ライフから遠ざかっていくのに悶々としてしまう主人公達。しかし最後には表題のいちごタルト盗難事件から繋がる大きな事件を二人で解決してしまうのでした…。という感じのあらすじになってます。

感想としては、出だしは地味なんですが終盤に向かって面白くなる感じでした。特に序盤では控えめでなるべく目立たないようにうじうじしていた女の子の主人公の方が、最後は最前列に出てくる感じになってキャラがよく動くようになってました(真の主人公は女の子の方なのか)。

シリーズものなので続く作品も楽しみ。

星は・・・★★★★☆彡 四つ半。

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