やがて海へと届く
彩瀬 まる (著)
ストーリーを簡単にまとめると、
震災によって、行方不明になってしまった親友の事をずっと思い続けている主人公真奈。そして、あの世とこの世の境をさまよい続ける親友すみれ。
物語は二人の話し手を入れ替えながらこの世の話と境の世界の話が並行して進む。それぞれの置かれた世界で二人は散々悩んだり苦しんだりしたはてに、それぞれの結論を出す。そして最後に二人は再会し話は完結する。
と、いった感じになってました。
時間とともに変わりゆく人の心の移り変わりを追った繊細な小説といえばいいんでしょうか。あんまり読まないタイプの小説だったので面白かったです。
別離の原因となった「大津波」と生命が発生し帰ってゆく「海」。この2つをタイトルにかけてあるんでしょうか。
★★★★☆ 面白かった。4点。
以下は、ストーリーの結末に少し触れている感想なので。
この最後の結末に関しては「輪廻」を信じている人には納得いく結末なのでしょう。が、輪廻にあんまり賛同してない私にはそのまんま投げっぱなしでも良かったんじゃないかなぁとも思いました。なんもかもクリアされて、すぐ生まれ変わっちゃうんじゃ忙しすぎるなぁと(*´д`*)もっとあの世で黄昏ていたいな私なら。
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