怪獣くん(るぅ1mm 著)を読んだ感想

怪獣くん〈新装版〉 (アクションコミックス)
【心優しい少年×怪獣の少女】の、ちょっぴり苦い青春のボーイミーツガール!!――君と、友達になりたい。「みんななかよく」が標語の中学校に突然転校してきた少女。 彼女はなんと、“怪獣の娘”だった!? 美大卒業制作として描かれ、ネットで話題を呼ん...

素敵な絵柄で前から読んでみたいなーと思っていた作者さんの漫画買って読みました。クラス内のいじめというかちょっとしたすれ違いが元で起きやすい仲間外れの雰囲気がよく描かれていて、それを止めたい主人公の葛藤がストレートに描かれていてなかなか爽快でした。加えて怪獣ハーフ少女とボーイミーツガールだったし。

ストーリーの最後の方の怪獣少女との主人公のやり取りで「別にクラス全員と無理に仲良くならなくっていい」と言い切っちゃうところは、現実の学校生活を送っている学生には、内心そうは思っていてもなかなか言えない言葉なのでそういったところが響くのかもしれません。高校生ぐらいになれば、学校いかなくても大検受けるとか色々別の道もあるので選択の幅があるのですが、中学生ぐらいが学校と家の往復で一番世界が狭く、逃げ場が無いというのが現実でしょう。周りもみんな中二病だし、息苦しいし、生きづらい。そういった意味で本作は、こうあって欲しいという作者の気持ちが伝わってきて読んでて爽快でした。

評価。★四つ~四つ半。読者が若ければ尚、共感できると思う。

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