魔女の原罪(五十嵐律人 著)を読んだ感想

魔女の原罪 (文春e-book)
変死事件で暴かれる町の秘密 法律が絶対視される学校生活、魔女の影に怯える大人、血を抜き取られた少女の変死体。 一連の事件の真相と共に、街に隠された秘密が浮かび上がる。 僕(宏哉)と杏梨は、週に3回クリニックで人工透析治療を受けなければならな...

まずざっくりとしたあらすじを。自宅クリニックで透析を日々を受ける主人公宏哉は、隣で同じく透析を受けているクラスメイトの杏梨と暇つぶしの会話をしていたのだが、そんなある日のこと、杏梨が魔女の原罪って知ってる?と話を持ち掛けてきて・・・。といったくだりから物語が始まります。読んだ感想は、スタートはややのろのろして学園ものなのかなと思っていましたが、やっぱり法廷ものや少年犯罪をテーマが多い著者の本ですので、あるちょっとした事件を主人公が解決させたあたりから、物語が急展開します。この辺の切り替えは楽しい。次は何が起こるの?何が起こっているの?と読者を物語に引き込む力がある作品でした。社会問題をうまく絡めているところも評価したい良作でした。

★四つ~四つ半・・・途中からとてもテンポよく話が進んで楽しい。

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