
嘘か真言か (文春e-book)
裁判所の「中の人」から犯罪はどう見えているのか?新任判事補と癖が強すぎる裁判官が、市内で起こる特殊詐欺事件に挑む。現代の姿を「司法」であぶりだす社会派リーガルミステリー。日向由衣は裁判官に任官して三年目。念願がかなって志波地方裁判所の刑事部...
今回読んだ本は…ちょっとあらすじをうまく要約しにくいんですが、すごく簡単に要約すると、とある架空の地方裁判所を舞台に着任したての見習い判事の主人公日向由衣が、(キカイ)とあだ名される先輩判事紀伊真言の裁判を、まずは傍聴席で自分の裁判の模様を傍聴して学ぶようにと申し渡されます。その際に自分が被告人の嘘を見抜けるという噂はほんとかどうかも見極めろと指示されます。反発を覚えながらも紀伊の裁判に臨む姿勢を観察してゆくうちに・・・。といったストーリーになってます。
読みやすい本なのでサクサク読んでいけます。各章ごとにエピソードが展開されますが、全体を通して関連がある話で結ばれています。令和の世を騒がせている特殊詐欺やAIを盛り込んだりしているので、ストーリーはとても新しいです。判事は誰のために何のために存在しているのかを、先輩判事の後ろ姿を見せることで新人に考えさせ伝えようというのが本題の様に感じました。
★★★★☆・・・星は四つ。

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