自殺予定日(秋吉 理香子著)を読んだ感想

自殺予定日 (創元推理文庫)
「継母が父を殺した」再婚してわずか二年。父の死後、遺産とビジネスを継ぎ活躍する継母の姿に、女子高生の瑠璃はそう確信した。彼女は自らの死で罪を告発するため山奥で首を吊ろうと決意するが、訪れた自殺の名所で“幽霊"の裕章と出会った。彼は継母の罪の...

 まずざっくりあらすじを。やさしい母と真面目な父。料理一家に生まれた瑠璃は、幸せな暮らしをしていたのだが、母の突然の死をきっかけに生活が一変する。父の再婚と父の謎の死。継母による父の毒殺と財産の横領という疑惑からすっかりこの世が嫌になった瑠璃は、自殺の名所と有名なとある上州の田舎町に赴くがいざ事をなさそうとしたら、同年代のなんと自分もここで死んだ幽霊だと名乗る男の子に助けられてしまう。自殺を思いとどまらせたい男の子の説得で、一週間以内に継母から父の毒殺に係る証拠を集められなかったら自殺を決行するという約束をして瑠璃の自殺予定日までの冒険が始まった。

 簡単にまとめるとこんなあらすじなんですが、う~ん? ライトミステリーになるのなかなぁ一応。なんか読み終わった感想では、ボーイミーツガールなハートフルストーリーでした。もっともこれで悲劇で終わったらそれはそれですごい作品だったかもしれませんが、やっぱりそれはできなかったでしょう。みんなの期待を裏切らない予定調和が一番無難なんですかね。

星・・・三つ半~四つ。ハートフルストーリーが好きな人向け。

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