雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール(呉 勝浩著)を読んだ感想

Amazon.co.jp: 雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール (光文社文庫) : 呉勝浩: 本
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まず面白かった。という感想から。副主人公的な立ち位置ですが、葵ちゃんのぶっちゃけた性格がいいなぁ。個性的なキャラクターで最近読んだ本の中でピカイチの描写でした。

さて、あらすじをざっとですが紹介。主人公「依子」は、幼少期にとある事件に巻き込まれ、それが元で家族関係がおかしくなってしまったという体験の持ち主です。

物語冒頭が時間的に終章の直前という変わった始まり方をしてますが、物語が始まると依子が過去を振り返る形で、過去に起きた幼少期の事件とは別の事件を追って自分の名誉回復とがっつりお金儲けをしようと依子に事件の真実の証言を持ち掛けてくる葵ちゃんとタッグを組むくだりからストーリーが展開していきます。依子が過去の事件の後、家族とその後どうやって暮らしてきたかという話を葵ちゃんにしながら、過去と現在の事件が結びついて…といった形で物語が進行していきます。

主人公の依子が、心が折れていてグダグダなのでいまいち好きになれないんですが、ぶっ壊れてる葵ちゃんが熱いパンチで救ってくれるというハードなストーリーが素敵です。バイオレンスに溢れている本でした。面白いのですが、映像化は内容からいってなかなか難しいかも。とにかくよく殴る蹴る。鼻血ぶーな感じでした。

星よっつ半…★★★★☆彡 なかなかいいぞ!

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