傷痕のメッセージ(知念 実希人著)を読んだ感想

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まず、ざっくりしたあらすじを。大学付属病院で外科医師を目指す水城千早は、病理診断を得意とする学生時代の同級生刀や紫織の指導を受けている身として登場しますが、紫織とは学生時代疎遠なうえ、今でもちょっととっつきにくい感じがしてストレスを感じているといった描写がされています。また、家庭にも問題があり同病院に入院している父親との関係も微妙な感じ。そういった中で父親が死んでしまうのですが、父の死と同時に次々と事件が起こり始めサスペンスな展開になっていきます。

主人公が襲われたりするので、サスペンス要素の強いミステリーなのかな。

ストーリー展開はいい印象。親子の愛情とか友情とかの描写に力が入っていて楽しめます。犯人に関しては、意外性を狙いすぎて強引では?という感じでした。メインストーリーがしっかりしているので、犯人は平凡でもそれなりに納得できたかも。

何気に天久鷹央シリーズに出てくる偽コロンボこと桜井警部補が副主人公的なポジションで、活躍する作品なので天久シリーズのスピンオフ作品なのかもしれませんね。

★★★★☆…星四つ。