五つの季節に探偵は(逸木 裕 著)を読んだ感想

Amazon.co.jp: 五つの季節に探偵は (角川文庫) : 逸木 裕: 本
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こちらも人が死なないミステリーです。ごくざっくりあらすじから。主人公は成人した後探偵になるのですが、物語はその探偵となる前の学生時代から数年単位の時間経過に合わせて各章ごとにエピソードを配置した感じになっています。10年越しのストーリーになっています(ちょっと珍しいスタイルだね)。

感想は、主人公と相手とのやり取りというか心理戦は読んでいて面白いのですが、で・す・が、主人公が情け容赦無い(自分でも言っちゃあいけないと分かっていても言っちゃう性格で)クセ強すぎの設定になっていますので、後味悪い終わり方がほとんどでした(相手が可哀そう)。こうゆうのも珍しい。読者が沿いきれないというか読者と全くそりが合わない主人公といったらいいのでしょうか。はっきり言って「この主人公キライ」という珍しい感想になりました。「本と鍵の季節」の主人公達が微笑ましい感じなのに対して、こっちはすごく賢いんだけど、性格悪いのでやな感じといった具合です(相沢沙呼 の城塚翡翠のような感じかぁ)。

★は、4つ~4つ半(読む人によっては好き嫌いが分かれそう)。

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