最近読んだ小説の感想を二つ。

明智恭介の奔走
シリーズ累計130万部突破!読書メーター読みたい本ランキング第1位集計期間:2024年4月13日~5月13日(単行本/月間)探偵というものは、なかなかに難しい。『屍人荘の殺人』以前――神紅大学ミステリ愛好会・明智恭介が遭遇した事件。神紅大学...
「明智恭介の奔走」今村昌弘著
短編集ですね。「屍人荘の殺人」に始まるメインストーリーからスピンオフした感じの作品で、明智先輩を主人公とした日常に潜むミステリーになってます。各話どこかほっこりとした感じのエンドになっており、愛すべき明智先輩というキャラクターをいまさらながら、早々に退場させてしまった作者の未練が感じられましたよ。それにつけても本編はどうなってるのさ?という思いはしますよね(結末まで10年とかかかってやっと完結したと思ったら、昔読んだロードス島戦記みたいに拍子抜けな結末でがっかりとかやだな)。
★★★☆彡・・・★三つ半。今村本好きなら四つかも。まあまあいい感じといったところ。

朝が来る (文春文庫)
第147回直木賞、第15回本屋大賞の受賞作家が到達した新境地!長く辛い不妊治療の末、栗原清和・佐都子夫婦は、民間団体の仲介で男の子を授かる。朝斗と名づけた我が子はやがて幼稚園に通うまでに成長し、家族は平穏な日々を過ごしていた。そんなある日、...
「朝が来る」辻村深月著
最初ミステリーだと思って借りた本ですが、ミステリーじゃなかったです。養子縁組の子をめぐる受け手の夫婦サイドの話が前半、後半は養子に出した側の母親の視点での話になってます。
感想ですが、アマゾンでは、4.3がついてて高いんですが、私の感想では★二つという辛口感想になりました。
話の引き回しはうまくて読みやすいですが、とにかく後半が暗い。これでもかいうぐらいどんどん堕ちて行ってこれ後半の主人公もう自殺する結末以外無いじゃないというところまでどん底になります(読者も鬱になりそう)。
アンハッピーエンドが本来の結末だったのを無理やりひっくり返しておしまいにしたような感じで、納得いかないものを感じました。
★★・・・星二つ。なんともいえない半端感とひたすらテンション下がる展開にげっそり。
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