擬傷の鳥はつかまらない(萩堂顕 著)を読んだ感想

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 まずざっとあらすじを。主人公は、歌舞伎町で偽造書類などを用立てして身分を隠して生活したい人たちを助けている半分裏稼業のサチという女性。ただ特殊なケースにおいては、もう一歩踏み込んで別世界に依頼者を送り届けることを行っている逃がし屋という一面も・・・そんな日々を送るサチの元にあるいわくつきの二人の少女が助けを求めに来てというところから物語が始まります。

 やくざとか風俗嬢とかアンダーワールドな世界観が好きな人には面白いかも。でも結末はどうなのかなー?と自分は思いました。すっきりしなくてモヤモヤではなくて、すっきりし過ぎてモヤモヤという。

 感覚の違いなんでしょぅか。似たような雰囲気の樋口有介本の場合だと、煮え切らないモヤモヤとした終わり方をする結末が多い気がするんですが、私にはあっちの方がすっきりしなくていい感じなのですが、こっちはすっきりし過ぎて(物語なんですが)嘘っぽく見えてしまう。

星は、3個から3個半。★★★☆☆ (読みやすいんだけど、ちょっと感覚が合わなかった)

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