隻眼の少女(麻耶 雄嵩 著)を読んで

隻眼の少女 (文春文庫)
自殺する場所を求め寒村の温泉宿を訪れた大学生の種田静馬は、村の伝説の地で起こった少女の首切り事件に遭遇する。被害者は古から村を支配するスガル様の後継者で、九年後に起こると予言される大難事に備えるべく修行をしていた。犯人の罠により殺人犯と疑わ...

 わけあって父親殺しをして人生に絶望していた主人公の青年種田静馬は、死に場所をもとめてとある温泉宿に逗留していたのだが、偶然連続殺人の容疑者として疑いをかけられてしまう。そこを見習い探偵「御陵みかげ」に助けられ助手見習いとして事件の解決にみかげと挑むのだが…というストーリー。

 読んでいる間はよくできたミステリーといった感じで、テンポよくさくさく読み進めていけます。それはいい感じなのでしたが、結末は?

 読み手が驚かされるような仕掛けが仕込まれている場合、レビューにも大どんでん返しがあるんですかとか書くものですが、どんでん返しというよりちゃぶ台返しな感じ。

 迷作か怪作か野心的な本なのか。評価が割れる作品でした。

結末に納得いくなら、★4つ。納得いかないなら、★2つ。それぐらい幅がある。

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