小説

いつもの日記

「六法推理 五十嵐 律人(著)」を読んだ感想

霞山大学法学部の学生古城行成が無料で法律相談を受けるサークル「無法律」に、貧乏経済学部三年の戸賀夏倫が依頼を持ち込んできて、大学で起こっている色々な事件について解決してゆくというミステリー。  五話構成の短編になっていました。行成と夏倫とで...
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「不可逆少年」(五十嵐 律人 著)を読んだ感想

犯罪を犯した未成年者の更生を仕事とする家庭裁判所調査官の瀬良真昼は、とある重大事件の関係者が次々と新たな事件に巻き込まれいることに気付き、大元となった事件の真相の解明に乗り出す。という感じでストーリーが進んでいきます。一応大元となる未成年者...
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冷たい檻(伊岡 瞬 著)を読んだ感想

簡単にまずあらすじを。内密に公安に所属する交番勤務の警官が行方不明になった。複雑な利権がらみの調査を専門とする調査官樋口透吾は、事件の背景を探るため単身北陸の寒村に乗り込む。そこでとある複合福祉施設に行きついて、施設に隠された秘密を解き明か...
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亜ノ国ヘ 水と竜の娘たち(柏葉 幸子著)を読んだ感想

ちょっと変わったファンタジーもの。あらすじをざっくり書くと、バツイチ主人公朴木塔子は実家に出戻り中の身。居心地の悪い日を実家で過ごしていたのですが、ひらめちゃんとあだ名する百歳の親戚から遺産として住んでいた家を意味深な言葉と共に譲られます。...
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真実の航跡(伊東 潤 著)を読んだ感想

法廷裁判物です。本の中では、架空の軍艦と架空の人物で舞台設定がされていますが、重巡洋艦利根で起きた実際の虐殺事件を参考にして書かれているものとしてイメージしたらいい感じ。  ストーリーは、命令を出した司令官の中将(最終的な命令元は軍令部。た...
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江ノ島西浦写真館(三上 延 著)を読んだ感想

祖母の遺品整理の為、主人公桂木繭は江の島にある西浦写真館に出向く。未返却の写真をめぐって話が始まり、謎めいた青年の登場。繭の秘密にしていた過去を解き明かしていく展開に。  ミステリーというより、人のこころの在り方といったところに焦点をあてて...
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少女ノイズ(三雲岳斗 著)を読んだ感想

頭脳明晰だけどワトソン役の主人公の前ではぐーたらしてるホームズ役の齋宮冥とで、殺人事件の謎解きに挑むというミステリー本。  各章にひとつのエピソードがあってそれぞれの事件は完結しているスタイル。そのためなのかちっょとインパクトが弱いような気...
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偶然にして最悪の邂逅(西澤 保彦 著)を読んだ感想

短編ミステリー集でした。ただ謎解きではあるけど、事件や出来事にたいしてどうしてこうなったのかのプロセスを楽しむようなスタイルをとっています。ちっょと趣向が変わっているという印象でした。読みやすい。あと星新一のショートショートっぽいような雰囲...
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ムゲンのi(知念 実希人 著)を読んで

「ムゲンのi」を読みました。半分医療ミステリー半分ファンタジー本で変わった感じがする本でした。  ざっくりあらすじを解説すると、新米医者である主人公愛衣があることをきっかけに自身が担当するイレスと呼ばれる謎の昏睡病に陥った患者たちの夢に入り...
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隻眼の少女(麻耶 雄嵩 著)を読んで

わけあって父親殺しをして人生に絶望していた主人公の青年種田静馬は、死に場所をもとめてとある温泉宿に逗留していたのだが、偶然連続殺人の容疑者として疑いをかけられてしまう。そこを見習い探偵「御陵みかげ」に助けられ助手見習いとして事件の解決にみか...