最近読んだ本

いつもの日記

invert II 覗き窓の死角(相沢 沙呼 著)を読んだ感想

やっと読み上げました。独立した二話で構成されいます。前半の「生者の言伝」は、なんかマツリカシリーズの柴犬君みたいな子が出てきて別シリーズとイメージが混ざってこの話に限っては、読むのに苦戦しました。また後半の「覗き窓の死角」は(こっちのほうが...
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雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール(呉 勝浩著)を読んだ感想

まず面白かった。という感想から。副主人公的な立ち位置ですが、葵ちゃんのぶっちゃけた性格がいいなぁ。個性的なキャラクターで最近読んだ本の中でピカイチの描写でした。 さて、あらすじをざっとですが紹介。主人公「依子」は、幼少期にとある事件に巻き込...
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傷痕のメッセージ(知念 実希人著)を読んだ感想

まず、ざっくりしたあらすじを。大学付属病院で外科医師を目指す水城千早は、病理診断を得意とする学生時代の同級生刀や紫織の指導を受けている身として登場しますが、紫織とは学生時代疎遠なうえ、今でもちょっととっつきにくい感じがしてストレスを感じてい...
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倒産続きの彼女(新川 帆立著)を読んだ感想

まずざっくりしたあらすじを。若手弁護士である「美馬玉子」は、「転職先の企業が必ず倒産してしまう女がいる」という奇妙な内部告発を調査をしてゆくのだが…。という感じでストーリーが始まります。 感想は、かっちりまとまっている感じ。もっとも、ここで...
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硝子の塔の殺人(知念 実希人 著)を読んだ感想

ざっくりしたあらすじを書いてから感想を。医療分野で画期的な発明をして財を成したとあるミステリー大好きな学者が、自身が渾身の思いを込めて建てた奇妙なガラスの塔型の館に、医者、刑事、名探偵、作家など、ミステリーに登場するような人々を招待して何か...
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擬傷の鳥はつかまらない(萩堂顕 著)を読んだ感想

まずざっとあらすじを。主人公は、歌舞伎町で偽造書類などを用立てして身分を隠して生活したい人たちを助けている半分裏稼業のサチという女性。ただ特殊なケースにおいては、もう一歩踏み込んで別世界に依頼者を送り届けることを行っている逃がし屋という一面...
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「かがみの孤城(辻村 深月著)」を読んだ感想

この春先まで劇場アニメになって公開もされていた本作の原作を読みました。著者の作品を読むのは実は初めてで、どんな感じなのかわからなかったのですが、面白かったです。  いじめを乗り越えるまでの葛藤がこの物語のメインストーリーなので重たい感じです...
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「法廷遊戯」(五十嵐律人著)を読んだ感想

端的に言えば、過去に犯した罪の償いをしないまま、法曹界の仕事をあなたはやり通すのかしないのか?という内容の本でした。  今回はあんまりあれこれ書くと結末が分かっちゃいそうなので単純に面白かったかの星だけ書いときます。 星四つ。です。★★★★...
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「六法推理 五十嵐 律人(著)」を読んだ感想

霞山大学法学部の学生古城行成が無料で法律相談を受けるサークル「無法律」に、貧乏経済学部三年の戸賀夏倫が依頼を持ち込んできて、大学で起こっている色々な事件について解決してゆくというミステリー。  五話構成の短編になっていました。行成と夏倫とで...
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冷たい檻(伊岡 瞬 著)を読んだ感想

簡単にまずあらすじを。内密に公安に所属する交番勤務の警官が行方不明になった。複雑な利権がらみの調査を専門とする調査官樋口透吾は、事件の背景を探るため単身北陸の寒村に乗り込む。そこでとある複合福祉施設に行きついて、施設に隠された秘密を解き明か...