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やがて海へと届く

 

やがて海へと届く
彩瀬 まる (著)

 

ストーリーを簡単にまとめると、

 

震災によって、行方不明になってしまった親友の事をずっと思い続けている主人公真奈。そして、あの世とこの世の境をさまよい続ける親友すみれ。
物語は二人の話し手を入れ替えながらこの世の話と境の世界の話が並行して進む。それぞれの置かれた世界で二人は散々悩んだり苦しんだりしたはてに、それぞれの結論を出す。そして最後に二人は再会し話は完結する。

 

と、いった感じになってました。

 

時間とともに変わりゆく人の心の移り変わりを追った繊細な小説といえばいいんでしょうか。あんまり読まないタイプの小説だったので面白かったです。
別離の原因となった「大津波」と生命が発生し帰ってゆく「海」。この2つをタイトルにかけてあるんでしょうか。

 

★★★★☆ 面白かった。4点。

 

以下は、ストーリーの結末に少し触れている感想なので。

(さらに…)

六月の輝き

 

六月の輝き (集英社文庫)
乾 ルカ (著)

 

今年初めての読書レビューになります。初めて読む作者さんの本です。図書館でパラパラめくってなんとなく惹かれるものがあったので借りて読んでみました。

 

ストーリーは二人の女の子の友情と別れの物語なのですが、
(アマゾンレビューにもありましたが)ストーリーや世界観はきれいなのですが結末が寂しい。厳しい孤独というか。主人公は強く若いからいずれ春の訪れがあるのかもしれないかもしれないけど、読後には、寂しさばかりが残りました。

 

★★★★☆ 単純なハッピーエンドではない。ほろ苦い結末とか好きな人にはむいいかも。

優しい死神の飼い方

 

優しい死神の飼い方
知念 実希人 (著)

 

ちょっと前の話題作です。気になっていたので、読みました。

 

アマゾンのレビューなどであらすじ紹介などはなされていますので、ストーリーの詳細説明は端折ってしまいますが、全七章で構成されていて、前半の四つか五つは、各話が比較的独立した話になっています。後半は、前半の各話の設定が集約されてメインストーリーが進むという形をとっています。

 

この本のいいところは、主人公のレオ(死神と名乗っている。左遷されて犬の体に魂を封じ込められている)の、こころの動きを巧みに描画している点でしょう。

 

作中にも書かれていますが、レオは、真面目なんだけど古風で頑なで融通が利かない存在として設定されています。それがストーリーが進むに従って、どこか冷たく人間を突き放して見ていた態度に、徐々にですが変化を起こしていきます。

 

ストーリーが、最終章になるまでハッピーエンドかバッドエンドか分からないのと、最後の最後に一捻りあるのもいいところでしょう。

 

評価 ★★★★☆ 4点/5点

 

読者に語りかけてくる(独り言の形をとってですが)主人公(死神ですが..あるいは犬かも)の心理に、読者をうまいこと巻き込んでくれます。主人公と読者が一体化するわけではないのですが、いきいきとしたレオに共感できるものがあるでしょう。いい本です。楽しめます。

幻視時代

幻視時代
西澤 保彦 (著)

図書館においてあった小説。この前読んだ本があれだったのですが、一冊目だからたまたま合わなかったのかと思いもう一冊借りて読んでみました。

過去の事件に端を発して現在へとつなぐストーリー展開になってます。あらすじ書いちゃうとなんですので書きませんが、面白く読めました。良本。

忘れ物が届きます

忘れ物が届きます
大崎 梢

短編集です。読んだ限りでは表紙のイラストと内容は特に関係しないみたいですね。各話独立の短編で五話収録されています。ちょっと謎かけが入ったストーリーで、面白いのは最初の1話と最後の5話でした。最後の短編がおすすめかなー。おすすめ度は、アマゾンの書評とおんなじぐらいで、★★★が妥当だとおもいます。

サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ

サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ
創元推理文庫 大崎 梢 (著)

シリーズもの三作目で今回は短編集になっています。今回は読みやすくいい本だったと思いました。多絵という主人公のひとりのキャラクターの輪郭がいきいきしててイメージがよく伝わってきます。おすすめしたい本です。

六の宮の姫君

六の宮の姫君
著者  北村 薫

四作目の「六の宮の姫君」は、それまでの三作とはまた毛色の違う作品でした。いつものごとく読みやすいので最後まで読んじゃいましたが、今作は読み手の力量を問われるというか…今までいろんな文学作品を読みこなしてきた人程楽しめる作品なのではないでしょうか?

表題を巡っての「私」の推理を追体験する過程を楽しむ本と、まとめられるではないでしょうか。いい本でした( ・∀・)ノ

秋の花

秋の花
著者  北村 薫

小説としても読んでも面白く読めそうなミステリーという北村薫のシリーズもの第三作。二作目の「夜の蝉」を読んだ後続けて三作目である本作を読んでみました。情景をイメージしやすい文章で読んでて惹かれます。二作目、三作目ともいい本だと思います。四作目の「六の宮の姫君」も期待したいところです。

空飛ぶ馬

空飛ぶ馬
著者  北村 薫

北村薫のシリーズもの第一作。読んでみた感想は、いろいろなところのレビューで書かれているとおり面白かったです。上品というか綺麗というか…普通の小説として主人公の日常を読んでいく中に、ミステリーがするりと滑り込んでくるという感じでしょうか。こういうタッチのミステリーは読んだことないので新鮮だと思います。1994年に初版が発行されていますが、時間の経過にも色褪せることの無い良い作品だと思います。

英雄の書(上・下)

英雄の書(上・下)
著者  宮部 みゆき

宮部みゆきのファンタジー小説その2。魔法少女ものですね。上巻はあんまり面白くありませんでした。下巻に入ってからの方が面白い。アマゾンのレビューにも書いてありましたが、小5の割には賢すぎないかい?と思えるところがありました。結末はいい。しかし、エピローグとしてくっついてる話は無かった方が、ほろ苦さが残っていい感じの読後感が残ったと思うのでそこはとても残念です。

また、あとがきで述べられている世界観の下地については、先に知っていると印象がだいぶ魔法少女ものの物語とは違ったものとなってくるので、やっぱり最後に読んであーそうなんだぁと理解した方がいいものなのかもしれません。うーにゃー (」・ω・)」