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優しい死神の飼い方

 

優しい死神の飼い方
知念 実希人 (著)

 

ちょっと前の話題作です。気になっていたので、読みました。

 

アマゾンのレビューなどであらすじ紹介などはなされていますので、ストーリーの詳細説明は端折ってしまいますが、全七章で構成されていて、前半の四つか五つは、各話が比較的独立した話になっています。後半は、前半の各話の設定が集約されてメインストーリーが進むという形をとっています。

 

この本のいいところは、主人公のレオ(死神と名乗っている。左遷されて犬の体に魂を封じ込められている)の、こころの動きを巧みに描画している点でしょう。

 

作中にも書かれていますが、レオは、真面目なんだけど古風で頑なで融通が利かない存在として設定されています。それがストーリーが進むに従って、どこか冷たく人間を突き放して見ていた態度に、徐々にですが変化を起こしていきます。

 

ストーリーが、最終章になるまでハッピーエンドかバッドエンドか分からないのと、最後の最後に一捻りあるのもいいところでしょう。

 

評価 ★★★★☆ 4点/5点

 

読者に語りかけてくる(独り言の形をとってですが)主人公(死神ですが..あるいは犬かも)の心理に、読者をうまいこと巻き込んでくれます。主人公と読者が一体化するわけではないのですが、いきいきとしたレオに共感できるものがあるでしょう。いい本です。楽しめます。

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